Las Vegas Open 初日(水曜日)

メインのトーナメントは28日の木曜日から始まりますが、Blitz や Doubles などのサイドイベントは水曜日の昼 12:00 からスタートします。私はルームメートの Christian (BGBB の仲間)と組んで Doubles に参加することにしていたので、開始時間に遅れないようにと前の日(火曜日)の夜にすでにホテルにチェックインしていました。ホテルはストリップの中ほどにある Harrahs Hotel。Christian はお金を節約するために飛行機を使わずにバスで火曜日の深夜(実際にはすでに日付は水曜日)にホテルに到着しました。

飛行機のチケットはこのトーナメントの Web サイトで紹介されている LA のトラベルエージェントを通じて手に入れました。格安で、たしかSan Jose-Las Vegas往復で $140 ちょっとだったと思います。San Jose から Las Vegas までは二時間程度(実際の飛行時間は一時間ちょっと)ですので、結構近いものです。

バスは当然もっと安い(片道 $35 だったかな)のですが、LA を経由するというとんでもない遠回りをして8時間をかけて Las Vegas に着くそうで、それだけでもう体力を消耗してしまいそうです。


水曜日の午前中、Christian といっしょにすこし早めにトーナメント会場に行って見る事にしました。広い会場にはうす紫のクロスがかけられた長テーブルがいっぱい並べられていました。「トーナメントの第一戦ではこのテーブルがいっぱいになるんだぜ。」4月に Las Vegas のトーナメントを経験している Christian がそう言いました。

テーブルに二人で腰掛けていると、一人の若い人がやってきて1ゲームするかと誘ってきました。私が条件反射的に「いくらで?」と聞くと、あきれたように「いつもそれだ。いくらで?だ。金を賭けなきゃ遊べないのかい?」ときます。私はあまり賭けないゲームには興味がなかったので、Christian が彼の相手をすることにしました。

Christian が彼に「トーナメントではどのクラス(Division)でプレーするんだい?」と彼に聞くと、元気よく「Advanced!」と応えます。あれ、このトーナメントで "Advanced div." なんてなかったはずだが、そうか「Championship」のことだなと考えながら二人のゲームを眺めていました。この人、あまりうまくありません。そのゲーム Christian が勝ち、二人は握手してから少し話しをしていました。どうやらこの二人結構気が合ったようで(ゲームのレベルのだいたい合っているかな:-)その後もちょくちょく声をかけてたみたいです。ちなみにその人は最初は本当に Championship でプレーするつもりだったそうですが、初日にいろいろサイドイベントをプレーして真の Championship プレーヤーの強さに驚き、あわてて Intermediate に出場することにしたそうです。笑える話ですが、人のプレーをみて自分に実力がないことがわかるというのは大したものだと思います。


Blitz トーナメント

私はこの日 Blitz と Doubles と Limited Jackpot にエントリーしました。Blitz はエントリーフィーは $40 のいわゆる暇つぶしイベントで、マッチポイントも5ポイントなので技術よりもほとんど運で決まってしまうイベントです。8人毎に一フィールドになってそのフィールドの勝者は $120 の賞金を受け取って、さらに他のフィールドの勝者と1位・2位を決めるプレーオフに進みます。この Blitz トーナメントは参加希望者がいるかぎりトーナメントの最終日の前日まで次々と新しいフィールドが作られていきます。何度でもエントリー可能ですので、最終的には延べ500人近く参加することになるみたいです。私はこれに2度参加して2度とも二回戦で敗退してしまいました。

最初の Blitz では一回目、二回目とも明らかに格下のプレーヤーと対戦しましたが、一回戦目はいきなりリードされ 3-4 で Crawford となってしまいますが辛くもこの Crawford を生き残り、かろうじて最終ゲームを勝つことができました。そして二回戦目は英語がほとんど話せないロシア人っぽい女性で、はっきりいって Beginner なんですが、負けてしまいました。このマッチポイントでは初心者相手でも勝ちつづけるのは大変ですね。


Doubles トーナメント

Christian が最初にこの Doubles の話しを持ちかけてきました。BGBB での私の戦績がかなり良く、この Las Vegas Open の一週間前の San Francisco でのトーナメントで、私が Nack Ballard をコンソレーションの決勝で負かしたのを見て私の技術を信用してこのダブルスで一儲けしようと考えたみたいです。

ダブルス第一戦の相手は Doug Roberts と奥さん。ほとんど Doug の指示で動いていたし Christian は私の意見にほとんど従っていましたので実質私と Doug の試合みたいになりました。7pt マッチです。Blitz の5pt ほどではないにしても、やっぱりほとんど運できまってしまいます。7-2 のスコアで勝ってしまいました。

Doug Roberts が Championship のプレーヤーだったので、その彼のチームを負かしたということで気を良くした Christian は「このトーナメント、優勝できるぞ。」と意気込んでいました。

ダブルス第2戦の相手は葉巻をいつもくわえてプレーする Sandy Kaplan と彼の奥さん。ちなみに、梶善登さんの「パリ記」に登場する「葉巻を吸っている恰幅のよいお年寄り」とはこの人のことではないかと思います。この人、私が Blitz の第二戦をしているときに「ダブルスの第二戦を始めようとしているときに Blitz の試合を開始するのはけしからん。ダブルスは常に Blitz に優先するのだ。すぐその試合を中断してダブルスの第二戦をスタートしろ。」ととんでもないことを言ってくるひとで、私が「トーナメントディレクターに Blitz を始めるようにいわれたからそうしてるだけだ。文句はトーナメントディレクターに言ってくれ。」と言い返すとさらに突っかかってきます。無視して Blitz のゲームを続けるべく私のダイスを振ると、「おまえはなにを考えているんだ。ダブルスは Blitz に優先すると言っているんだ。なんでダイスを振るんだ。今すぐに中断しろ。」とかかってきます。一瞬切れそうになりましたが、気を静めて、「私はこれがこのトーナメント初めての参加なんだ。ダブルスが Blitz に優先するなんてしらなかったんだ。もう初めてしまった試合はディレクターの指示なしには中断できない。とにかくディレクターに話しをしてくれ。それまでこの(いま振ったダイスの)目を動かさずに待ってやる。」といって彼にトーナメントディレクターに話しをつけるよう言って、やっと去ってくれました。しばらくしたらディレクターの一人がやってきて、私がダブルスの試合も持っていたことを知らなかったと謝り、そして私の対戦中のプレーヤー(あのロシア人っぽい女性の人)が私の前のダブルスが終わるのをずっと待っていて、これ以上待たせるのも悪いのでこの Blitz の試合を先に終わらせてくださいと告げてくれた。 Sandy の主張通らず。(梶さんのエッセイではやっぱり彼が筋の通らないことを主張してきたみたいでまんまとそれに従ってしまったそうですが、この手の輩との揉め事はディレクターを通したほうが無難でしょう。)

この Sandy Kaplan もやっぱり Championship にエントリーしているプレーヤーでしたが、あまり強かったとは思えませんでした。(「はっきり弱いと思いました。」と言うとちょっと失礼かもしれないのでこう言ってます。)このダブルスの試合われわれ(Sho-Christian team)が始終リードしていましたが、5-3 のスコアで相手のダブルを受けて(このダブルもあまりよくない)その後形勢を立て直してゲームで優勢になりますが、終盤でこれを逃げれば勝ちのシングルショットを打たれ、ダイスロールに恵まれずギャモン負けをしてマッチを落としてしまいました。

ダブルスは所詮「サイドイベント」だと開き直っていた私ですが、有り金はたいてで来ているパートナーの Christian にとっては重要な期待していた資金(賞金)源だったようで、彼はこの後徹底的に落ち込んでいました。元気だせ。メインは明日からだ。


Limited Jackpot

エントリーフィー $300 (結構高い)の Limited Jackpot はいわゆる博打トーナメントで、世界の一流プレーヤーが参加する Super Jackpot に参加するのが怖いプレーヤーが参加する Jackpot トーナメントです。実はこれの優勝賞金は Intermediate の優勝賞金よりも高いのです。コンソレーションがなく、一回負けたら終わりというトーナメントで結構乱暴な感じがしますが何事も経験だと思って参加してみました。

初日の水曜日の夜7時から Limited Jackpot の最初の試合が始まりました。11pt マッチですので Intermediate のメインのマッチとポイントは同じです。相手はこれまた Championship にエントリーしているプレーヤーの Andreas Kourouklis というロシア人みたいな人でした。7-3 から相手のキューブをテイクし、しばらく後に形勢は逆転して圧倒的に優勢なランニングゲームになり、キャッシュパスのぎりぎりの頃合を見計らってダブル(後で JellyFish で調べてみたら Double/Passでした)したら相手はそれをテイクしてさらにリダブルして8キューブになり、当然勝って 5-3 でマッチを勝ち取りました。

Limited Jackpot の第二戦は次の日の木曜日の夜行いました。相手は Patrick McCormick というひとで上手くはなかったんですが彼のダイスロールが冴えにさえ、ついでに言うと私のロールは腐りきっていて、まったくいいとこなく 4-11 の大差で負けてしまいました。(あまりの私の出目の悪さに彼が試合終了後に同情してくれたくらいです。:-) Pat は既にこの日にはメインのトーナメントのコンソレーションから敗退しており、この Limited Jackpot が最後の望みだといってました。まあ彼には悪いけど、私はこの腕では彼はすぐにこの Jackpot から敗退するだろうと思っていましたら、案の定次の日にはトーナメント表から姿を消していました。
 

そんなこんなで、私はエントリーしたサイドイベントのトーナメントを全て二回戦目で落としたわけです。

Pat McCormick とは逆に「メインのトーナメントが私の最後の望み」であり、その望みが本当に最終日まで続くことになってしまいます。