home PARIS Master & Open International Backgammon tournament by 梶 善登

 パリで2000年2月15日から20日の6日間にわたってバックギャモンの大々的なトーナメントが開かれました。このトーナメントは去年までの数年間停止されていた大会で今年再び復活したものです。したがってパリで開かれる第1回目のトーナメントという様相が濃く、世界中から有名なプレイヤーが集まりました。
 日本からは下平憲ニ、望月正行、梶善登の三人が参加しました。

 パリは日本よりも緯度上は上方にあるため、非常に寒いと思われるかもしれませんが、むしろ日本よりも暖かい感じでした。また街並みも電線がないこと、地震がないため古い建物が多く、きれいな装飾がほどこされていること、等からとてもきれいな印象を受けました。また地下鉄、電話、雑貨などは日本と較べて格段に安かったことを覚えています。

 場所はホテルカスティリオーネ(Hotel de Castiglione)で行われました。このホテルは日本でいうところの銀座のような地域にあって、まわりはエルメスやプラダ等、ブランドショップでいっぱいでした。また向かい側に日本領事館があり、パスポートをなくしても安心です。実際、このホテルには多くの日本人観光客が宿泊していました。
 トーナメントはこのホテルのラウンジ二つ分を用いて行われ、200人ほどが参加しました。

 まず、最初の2日間はマスタークラスが行われ、3日目からチャンピオンシップとインターミディエイトがスタートします。会場はホテルのラウンジ二つ分で行われ、一つがチャンピオンシップ、もう一方でインターミディエイトとジャックポットが行われました。

 ヨーロッパのトーナメントがアメリカ、もしくは日本のそれと違うところは、昼の遅くから始まり、深夜までプレイすることと、試合中もタバコを吸ってよい、というところです。そのためホテルのラウンジはかなりタバコの煙が充満し、プレイしづらい人も多かったように見受けられました。
 またフランス側が用意した盤も日本のように駒が隙間なく埋まるタイプではなく、かなり駒のあいだに余裕があるタイプでした。(フランスでは、そちらの方が好まれるみたいです。)またダイスカップも柔らかい皮製の丸い筒状のもので、片手でシェイクしようとすると、指の間からダイスがこぼれおちそうになったのを記憶しています。
 上記の他に日本と較べて異なる点は参加者層の平均年齢が高いことです。3割程はかなり高年齢の方々でした。その点ではこれからの日本のギャモン界の成長を予感させます。

 トーナメント自体はサイドイベントも数多くあり(ジャックポット、スーパージャックポット、ブリッツ、ダブルス等)、会場が開いてから、深夜3時に閉鎖されるまで盛況でした。また会場が閉まった後も、ホテルのロビーで多くのプレイヤーがギャモンをやっており、6日間、サイコロが転がされていない時間はなかったと思います。
 またユニークだったのは専属の両替商がいて、各国の通貨を会場で替えていたことです。(参加費も他国の通貨を受け付けていました。)その両替商はトーナメントのスポンサーでもあるらしく、かなり良心的なレートで両替を行っていました。さすがタイトルにInternationalの単語が入っているだけはあるなぁ、と感心したのを覚えています。

 結果としてマスタークラスは決勝でドナルド‐カーンがヨハネス‐レバマンを破って優勝。チャンピオンシップはマリオ‐セクエイラがやはりレバマンを破って優勝しました。
 日本勢の最終成績としては梶善登がチャンピオンシップのラストチャンスの準優勝になりました。また下平憲ニさんは多くのジャックポットの決勝で勝利を収めました。
 より詳細な結果は http://www.chicagopoint.com/results.html に書かれています。

 次の号でトーナメントで見かけた有名なプレイヤーたちについて書いてみたいと思います。

2000年3月 梶 善登


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